猫の帰巣本能 猫も犬と同じくらい?
猫の帰巣本能
帰巣本能とは動物が見知らぬ場所から、自分の巣や家に帰ることができる能力のことです。犬や猫を始め、多くの動物がこの帰巣本能を備えていると考えられています。
信じられないくらいの長距離を移動して、元の場所に戻ってきたというワンちゃんの話は、よく耳にします。猫も犬と同じくらいの帰巣本能を持っているのでしょうか?
犬ほどではありませんが、猫にも少なからず帰巣本能が備わっているようです。
動物の帰巣本能は、単に嗅覚や方向感覚だけに頼るものではなく、体内時計や、磁気を感知する器官、方向細胞など様々な能力を働かせることによって機能するんだそうです。
つまり、元々備わった複数の能力を同時に発揮することで体の中に一種のナビゲーション・システムを構築することが出来るんですね。
ただ、猫の帰巣本能にも個体差があってすべての猫がこの能力を発揮出来るというわけではないようです。人でも方向感覚に優れた人と道に迷いやすい人がいるように、猫にもこの能力には大きな個体差が存在します。
猫が迷子になった時
普段は家の中で過ごしている猫ちゃんが逃げ出してしまって迷子になった場合、帰ってこれない子も多数います。
飼い主は、猫の帰巣本能に過度に期待せず、猫を迷子にさせない、迷子になっても保護された後に連絡がくるように普段から準備しておくことをおすすめします。
・写真の準備、猫の近景を撮っておきましょう。
迷い猫の情報発信、保健所の照会に使えます。
・マイクロチップの装着。
外れることがありませんし、保護されても個体確認ができます。
1. 猫ちゃんがいなくなったら、まずは近所を探しましょう。人間の目の届かない狭い所でじっとしていることが多く、茂みやドブの中、駐車場の隙間などに避難していることがあります。
外ネコの行動範囲は半径1キロほどですので、家ネコでしたら、もっと狭いでしょう。
雨の日に探すときは、乾いていて濡れない場所を探すのが効果的です。
2. 警察と保健所に迷子ネコの届けを出します。
猫の特徴と年齢、性別を知らせ、事故に合った猫の中にいないか、保健所に持ち込まれた猫の中にいないか、探してもらいます。
3. ビラやポスターを作る。
ただし、無いよりマシ程度に考えてください。猫探しは、飼い主さんが見つける確立の方が高いのです。猫の写真と特徴、居なくなった場所と日時、連絡先を記載します。
猫ちゃんが帰ってきたら、大声を出して喜んではいけません。静かに餌や玩具で気を引き、抱っこ出来る距離まで近づいて、ゆっくり抱き上げてください。
それから、完全に家の中に入れ、怪我の有無を確かめます。怪我があれば、獣医さんへ直行です。
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