これで納得猫の行動③ - にゃんこの不思議
飼い主がお説教すると目をそらせてそっぽを向く
かわいいネコちゃんですが、時々いたずらをします。例えば机の上の花瓶を落とすなど。
そんな時、つい大きな声で「こらっ!」と叱ったら、目をそらせてそっぽを向くことがあります。まるで飼い主の言葉を無視しているような態度に見え、さらに怒る方がいるのではないでしょうか。
それは間違いで、この「目線をそらせる」という行動は、ごめんなさいの反省を表現しています。猫は精神的なストレスを感じたとき、視線を外す習性があります。
視線を外すことで、問題から一時的に目を背け、自分を落ち着かせようとしています。
また、相手に敵意がないことを示す手段でもあります。ちなみに、目線をそらせた後に毛づくろいをするのは、自分の気持ちを落ち着けるための行為です。
猫がトイレをする前後に猛ダッシュする
猫が急にハイテンションになり猛ダッシュで、部屋中を走り回り、しばらく経つと立ち止まってトイレに入る。用を足してまたハイテンションになり走り回る。こんな光景を見た事はないでしょうか。
この行動は野生時代の名残といわれています。
猫は用を足すために自分の巣から出た後、急いで遠くへ走っていきました。
自分のすみかを、ほかの動物に気づかれないようにするためです。
のんびり巣から出ているところを目撃されると「こいつの巣はここにあるのか」と他の動物に気づかれてしまい、生命の危険に直面する恐れがあります。
そこで猫は、走り続けているかのように、トイレのために巣から出るや否や走り始めます。
巣から遠く離れた場所まで行き、周りの安全を確認してから、ようやく用を足します。
用を足した後、できるだけ自分のにおいを残さないように後ろ足で丁寧に砂をかけ、においを消そうとします。
敵に気づかれたり襲われたりする前に、ダッシュをしてその場を立ち去ります。
こうした野生時代から培った安全意識が本能に刻み込まれ、現代でも体が自然と反応しているというわけです。
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