犬のダイエット
犬の肥満でダイエットの必要に迫られていることがあります。一昔前には、避妊手術や去勢手術が終わった後で、ホルモンバランスがおかしくなるということがあり、 犬や猫で太っているといえば、ほとんどがこのケースでした。
しかし、現在では、人間と同じように「食べすぎ、カロリーオーバー」で太っているケースが多いとか。 必要なエネルギー以上の物を食べてしまっているというケースで、人間と同じ食事をしている犬に多いそうです。そして、室内で飼う犬が増えていることや、飼い主都合で散歩にいけない等の運動不足が考えられます。
犬の肥満は100%飼い主の責任なのです。
人間の食べ物を与えてしまう、おねだりすればいくらでも食事させる、面倒なので散歩にいかない、など。
人間と同じように、犬の肥満もあらゆる病気の引き金になります。特に心臓、骨・関節、呼吸器系の病気になりやすいのが特徴です。太っていれば、心臓は全身に血液を供給するために、余分に働かないといけないため、それだけ疲れてしまいます。当然、呼吸の回数も多くなり、呼吸器の病気も起こりやすくなります。体重が増えると骨や関節に負担がかかります。
また、糖尿病や生活習慣病になれば、一生薬を与え続けなければならなくなります
犬のダイエット方法
・おやつは小さく必要最低限に
少しずつ回数を減らして大きさも小さくして「良いことをした時のご褒美」にとどめましょう。
・フードを「穀類中心」から「タンパク質中心」に
タンパク質が多いフードを与える必要があります。人間と同じで、炭水化物を多く摂取すると肥りやすくなり、犬に炭水化物はそれほど必要がありません
・フードに代替食を加えてカサ増し
フード量の1割を減らし、代わりにゆでた大根や白菜をさいの目に切って入れる。
・食事の回数を増やす
1日1食よりも2食、2食よりも3食、ダイエットの場合は5~6回くらいに食事を分けるのがいいでしょう。同じ量を1回に与えるよりも回数を分けて与えた方が、犬には充足感がでます。
・散歩や運動でダイエット
しかし肥満度の高い犬の場合は心臓への負担を考え、急激な運動量の増加は避けて散歩の距離を徐々に伸ばすなどの方法をとります。普段から散歩をしているワンちゃんであれば、その延長線上で運動量や負荷を少しずつ増やしていく方法がおすすめです。たとえば、散歩する距離を長くしたり、散歩中にボール遊びを入れたり、坂道や階段コースなどを取り入れるのもよいでしょう。
ダイエットは、焦って行うとワンちゃんによくありません。無理なく健康的に減量していくことが理想的です。そのためには、1週間の減量を体重の0.5~1%以内にとどめましょう。また、食事のルールを決めたら、家族みんなで守りましょう。
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