猫の愛すべき行動
猫と暮らしていて、最も癒される瞬間が、家に帰ってきた時の猫ちゃんの出迎えではないでしょうか。いつもはつれない猫でも、飼い主の帰宅時だけは、必ず出迎えます。猫はなぜ、わざわざ玄関まで、出迎えにきてくれるのでしょうか。
事前に察知できる
飼い主が帰宅時、音を立てないようにそーっと玄関のドアを開けると、既に猫ちゃんが待っていることがあります。これは、猫の耳は人間では聞こえないような小さい音をキャッチできる為で、飼い主の車の音、足音などを察知して、玄関で待っているのです。
いつも決まった時間帯に帰宅する飼い主さんの場合には、猫ちゃんが待っていてくれることが多いようです。
足元でスリスリ
出迎えの時、猫が足にじゃれついたり、スリスリすることがあります。これは飼い主が外でつけてきた知らない匂いを、自分の匂いに置き換えようとするマーキング行動と、親しみを示す行動です。
猫が鳴く
軽くニャーンと鳴くこともあれば、モーレツな勢いでニャーニャーと鳴くことがあります。これは嬉しい気持ち、何か訴えたい気持ちを表しています。「おかえり」「寂しかった」「どこに行ってたの?」「お腹空いた」など、色々な猫の気持ちがこもっています。
猫ちゃんによって、おとなしい出迎え、ハイテンションな出迎えがありますが、飼い主さんが大好きだから、出迎えをしてくれるのは間違いありません。
他にも、飼い主がトイレ、お風呂に行こうとすると猫ちゃんがついてきて扉の前で出てくるのを待つことがあります。いわゆる猫の出待ちです。これには次の理由が考えられます。
飼い主が好き
甘えん坊の猫ちゃんは、飼い主が自分から離れるだけで、不安になってしまい、飼い主を追いかけて、大好きな飼い主が出てくるまで扉の前でじっと待つのです。
飼い主が心配
母性本能の強い猫の場合、飼い主の行動を心配してついてくることがあります。これはメスに限らずオスにも言えることで、飼い主をひとりにしてしまうと何か起きたときに大変だと感じているのです。
出迎え、出待ちは、そのほほえましい姿に癒される飼主の方が多いはずです。待っていてくれた時は、なでてあげるなどして猫の愛情にこたえてあげましょう。
出迎え、出待ちをしてくれない猫ちゃんもいますが、心配ご無用です。猫と飼い主との信頼関係が深ければ深いほど、猫は積極的なリアクションをしなくなります。猫はリアクションをしなくても、飼い主はわかってくれると考えているためです。
R211907143