猫の老化と猫の介護 - 猫ちゃんにはどんな変化が起きるのか

猫 たそがれ

猫は7歳をこえる頃から老化のサインが見られるようになります。
人間と同じく猫にも加齢による衰えが早く出てくる子もいれば、15歳を過ぎても衰えが少ない子もいます。一緒に暮らす猫の時間の進み具合を観察し、それに対してのケアを考えてあげましょう。


老化のサイン

・あまり動かなくなり、じっとしている時間が長くなる
・セルフグルーミングの回数が減って、毛艶や毛量が減ってくる
・トイレの回数が増える
・今までジャンプして上れた場所に上れない
・黒猫など色の濃い猫の顔まわりに白髪が目立ってくる
・筋肉が衰え、痩せてきて、お腹が垂れてくる
・口臭がきつくなる
・体温管理機能が落ちてくるので寒さに弱くなる
・トイレ以外の場所でそそうをしてしまう


猫 毛繕い

猫ちゃんの老化を感じはじめたら、少しでも快適な環境を用意してあげることが大切です

猫は歳を重ねるにつれ、寝ていることが多くなります。まずは、誰にも邪魔されずにゆっくり寝ることが出来る場所を確保してあげましょう。冬は暖かい場所に、夏は涼しい場所にしてください。
ネコちゃんは特にトイレの位置を気にすることが多いので、落ち着く場所を選んであげてください。
年齢に合った食事を与えてください。体の機能が衰え始める高齢猫期(7歳~10歳)は、食欲は以前と同じでも、活動量が低下し消費するカロリーが減ることから、肥満になりやすい時期です。
いつでも飲める新鮮な水が、猫ちゃんが好む場所に設置してあることも重要です。しかし、喉の渇きに鈍感になって水を飲むことが少なくなったり、便秘になったりする猫ちゃんもいますので、水分補給の配慮は怠らないようにしましょう。

老猫の介護

猫 水

猫ちゃんも高齢を迎えると、自分で多くのことを出来なくなります。次のようなケアをしてあげてください。
・ブラッシング
体の柔軟性がなくなった老猫は、後足や肛門など、体を曲げないと届かない場所の毛づくろいをしなくなります。ただし、毛が抜けやすくなっていますので、あまり強くブラシをかけるのではなく、優しくゆっくりとブラッシングしましょう。
・爪切り
猫の爪は、通常靭帯の張力で自動的にさやの中に収まるように出来ています。しかし老猫の場合はこの靭帯の張りがなくなり、爪がずっと出たまま戻らない状態になります。この状態で体をかきむしると体中傷だらけになりますので、老猫の爪は飼い主がこまめに切ってあげるようにします。
・食事の場所
食器などは、小さな台の上に置いて高めにしてあげます。足腰が弱くなると、床にじかに置いたごはん皿は、前傾姿勢がつらくなり食べにくくなってきます。
また、若い同居猫がいる場合には、落ち着いてゆっくり食べられるように、できたら老猫は離れた別のスペースで食事をさせてあげてください。一緒に食べさせると、若くて強い猫にごはんを取られてしまうこともあります。

猫 くつろぐ

・トイレ
老猫は足腰が弱っていますので、トイレの場所は寝る場所の近くなど行きやすい場所に設置してあげる配慮が必要です。
・ベッド
老猫は抜け毛が多くなり、被毛の量が若い頃に比べると少なくなってしまいます。また自律神経系の衰えから、うまく体温調整できないことも多くなります。猫ちゃんが寒がらないよう温かくしてあげましょう。

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