猫のひげ - ヒゲは猫の命です(=・ω・=)

りりしい猫

猫は体の大きさのわりに立派なひげをもっています。猫のひげはどんな役割を果たしているのでしょう。

猫の顔をよく見ると、口元から頬にかけて立派なヒゲが左右に広がっています。目の上には数本のヒゲが外側に向かって伸びていて、これらのヒゲを広げると顔から耳まですっぽり覆われます。

ヒゲで通れるかどうかを判断する

ヒゲは丸く円になっていて、狭い所を通る時にはヒゲをいっぱいに広げて、まず顔をちょっと入れて、ヒゲがあたらないか確かめ、ヒゲが通るようなら体も通ると判断します。

ヒゲで空気の流れを感じとり暗い所でも行動できる

猫が物に近づくと空気の流れが乱れ、その変化をヒゲが感じとり、物があるのが分かるので、暗闇の中でもぶつからないように歩けるといわれています。

ヒゲが獲物に触れ、捕獲に威力を発揮する

猫 上機嫌

猫が獲物をとらえると、ヒゲを獲物のからだを包むように広げます。猫は近くのものが見えないため、獲物に触れるヒゲで、瞬時に獲物の微妙な動きを感知し、体温を感じ、獲物の向きを判断し、もしまだ生きていればとどめをさします。

猫のひげは通常の体毛よりも2倍太く、また通常の3倍も深く体内に埋め込まれており、そのひげの根元には感覚受容器(変化を感知するセンサー)が豊富に存在しています。その感度は、人間の毛幅のわずか1/2000程度の動きを検知できるほどです。
猫にとってヒゲは非常に重要なため、食事の時に、ひげが汚れるので深い器を嫌う猫や、ひげを抜かれたり、切られたりすると精気を失い、軽い「うつ」状態になる猫もいます。
間違えてもおしゃれのためにヒゲを切りそろえてあげようなどとは考えないようにしましょう。

ヒゲは猫の気持ちを表す

猫リラックス

ヒゲは単にモノの感知だけではなく、その動きによって猫の気持ちも表しています。
たとえば、猫がリラックスしているとき、ヒゲは真横にのびています。ところが、なにかにおびえた時、ヒゲは、うしろに倒れ頬にペタッとくっつきます。一方、興味をいだき、猫が積極的な気分になっているとき、ヒゲは前方にむかって広がります。
ヒゲの方向を見れば、猫がどんな気分でいるのか、感情を理解できます。

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